武装少女マキャヴェリズムとか云う最高のアニメ
✴︎武装少女マキャヴェリズムとは今年の4月からTOKYO-MX他で放送している月刊少年エース連載中の漫画を原作に持つアニメである。
武装少女のマキャベリズム1話、百点満点中百万点!!
— 七転某平㌠ (@Sudako501) 2017年4月7日
今期一押しの一つである。どうか紹介させてほしい。
✴︎舞台は私立愛地共生学園。共生とは名ばかりの、武装した少女たちによるMachiavellism(政治思想に基づいた反道徳的支配体制)がまかり通るとんでもない施設である。そこには問題を起こした少年たちが送り込まれ、天下五剣と呼ばれるこの学園の筆頭を始めとする武装少女による共生ならぬ矯正を受けることになるのだ。
当代の天下五剣は小柄な躰に大振りの日本刀を持ち鬼面を被った鬼瓦輪、レイピアを操るフランス系亀鶴城メアリ、のんびりとした口調で一人マイペースを貫く眼目さとり、巨大なクマを引き連れた洋風ロリ花酒蕨、常に目を閉じている和風ロリ因幡月夜の五人である。
加えて輪とメアリの二人がかりに勝利した天羽斬々が女帝と云う位置付けになっている。
✴︎主人公、納村不動は自由と平穏を求める男子高生。40人を相手に大立ち回りを演じ、全員に重軽傷を負わせこの学園へ飛ばされてきた。男子が嫌いな鬼瓦輪の苛烈な矯正によって男女比率が極端に偏る13組に編入した不動は早速輪による矯正宣言を受け取るも逃走。そこから不動対輪の戦闘が始まる。
この作品は少なくとも3話まで見ている限り「戦って」「落とす」がコンセプトになっているように思える。鬼瓦輪も亀鶴城メアリも主人公に対し、負けた途端非常に「チョロく」なった。私個人としてはチョロいヒロインが大好きなので嬉しい限りではあるのだが。
なんとも惚れ惚れするようなデレである。昨今のアニメでは所謂正統派な「ツンデレ」がメインヒロインに据えられる事が少なくなってきたように思える。亀鶴城メアリが今後どうなるかはわからないが、少なくともメインヒロインである鬼瓦輪は今後デレていく一方であろう(願望込み)。肉食系主人公には多少過激なヒロインが据えられていてもいい釣り合いが取れる。しかし昨今主流の草食系主人公には過激なヒロインでは釣り合いが取れないのだ。納村不動に関してはその限りではないものの、彼も昭和的なアグレッシブスケベ主人公の域には達していない。そんな主人公は最近ではイッセーさんくらいである。多分。
✴︎ともあれ武装女子と云う強引ながら単純すぎて有無を言わさせない設定、実在する武術を作中に取り入れた上の事細かな解説、技の名前をババンと打ち出す間違いなしの鉄板演出、そして可愛らしいヒロインを力の試し合いで屈服させる(語弊)ストーリーライン、そして少女たちそのものの秀逸すぎるデザイン…。ありとあらゆる要素がこちらの琴線をくすぐるのだ。
✴︎3話の亀鶴城メアリとの戦い及びその後の顛末は本当に傑作であった。お互い頭を打っていたり血を流しすぎていたり正常な判断力が鈍っていると云う理由からとんでもない茶番を真剣勝負のように繰り広げるバカバカしさはメアリの魅力を引き出しつつ今後主人公に対する彼女の態度がどう変化しても違和感のないよう連結された素晴らしい落とし所だったように私は確信している。
亀鶴城メアリの落ち方が想像の埒外すぎて笑い死にそうになってる
— 七転某平㌠ (@Sudako501) 2017年4月20日
今からでも遅くない。君もレッツマキャヴェリズム!
追記:4話に於いて亀鶴城メアリの現状が明らかになった。結論から言うと""全然ダメだった""。不動の側を離れようとせず輪と監視役を取り合い続ける毎日で、同じ五剣の花酒蕨に粛清を申し渡されるレベルでチョロかったのだ!!ワラビンピックと銘打たれた公開粛清の開幕後もプログラム1番の相撲を行うため、不動に褌を締めて貰った(ブルマを脱がさないとは花酒蕨も全くわかってないので負けた暁には全裸で褌を不動に全力で締められる刑に処されて欲しい)際、輪と比べて自分の扱いが妙にあっさりしてたのではないかと不動に詰め寄るなど完全にヒロインの顔になっており、不動が蕨の飼い熊と相撲している時など輪と一緒に解説キャラと化すなど完全に主人公サイドに落っこちて来ていた。本当に凄いぞこのアニメ…!